お気に入りの一足
スニーカー好きには『お気に入りの一足』が必ずあるはずだ。
「初めて勝ったスニーカー」
「大切な人に貰ったスニーカー」
「苦労して手に入れたスニーカー」
「記憶に残る日に履いたスニーカー」
そのスニーカーの背景にある歴史と思い入れは様々だ。
他人から見たら「カッコよくない」「ダサい」かもしれない。
でも、そんな事は関係ない。
その人にとっては最高の一足なのだ。
だから、人のスニーカーを悪く言ってはいけない。
言う資格もない。
そして、スニーカーを履く者は、自分がカッコいいと思うモノを履けばいい。
「高い」とか「安い」とか「レア」とか関係ない。
自信を持って、自分がカッコいいと思って履いたものが一番カッコいいんだ。
そんな私自身の大好きな一足はこれだ。
『Air Jordan 1 “banned”』
9歳の頃、初めて読んだスラムダンク。
26巻で、桜木花道が店長から120円で買ったのがこのシューズだ。
赤と黒をベースにあしらわれたこのシューズは、バスケットボールを始めたばかりの私からしたら、最高にカッコよく見えた。
当時は親に欲しいとすら言えず、手にする事ができなかったこのシューズ。
18年の時を経て、私の手元にやってきた。
手元に来た日は、少年のように家の中で履きまわり、どんな服が合うかなと、試着を繰り返した。
私にとっては、気持ちまで若返らせてくれる一足なのだ。
シューズ棚に並んでいるコイツを目にすると、未だにニヤつくものだ。
皆さんにとって、最高の一足は何ですか?